アップルネット
主に県内農業者を対象に、県内の市町村、農協、その他農業関係企業・組織等に対して、農業情報を迅速かつ正確に提供するため、青森県農林水産部が運営しています。
りんごの1年間
整枝・剪定 (1月~3月末まで) |
⇒ | 肥料施用 (4月) |
⇒ | 草刈り (5月~9月) |
薬剤散布 (4月~8月) |
⇒ | 授 粉 (5月) |
⇒ | 摘 果 (6月~7月) |
袋かけ (6月中旬~7月上旬) |
⇒ | 袋はぎ (8月~9月) |
⇒ | 着色手入れ (9月~11月) |
収 穫 (8月頃~) |
おしえてQ&A
Q1.りんごが赤色、黄色、緑色になる秘密とは…?
- りんごには大きくわけて「クロロフィル(緑色)、アントシアニン(赤色)、キサントフィル(黄色)」の3つの色素があります。その中でも重要な赤色のアントシアニンを作るには、①ブドウ糖などの糖分 ②紫外線 ③15~20℃の温度 が必要になります。りんごによって赤色をつくる力が強いもの(赤色のりんご、ふじなど)と弱いもの(緑色や黄色のりんご、王林など)があり、熟すことで緑色が薄くなって、下にある黄色がみえてきます。
Q2.りんごの蜜入りとは…?
- 蜜入りは「完熟の印」です。りんごの葉に太陽の光があたると、葉でデンプン(栄養分)を作り、デンプンはさらにソルビトール(糖分の一種)へ変化して葉から枝を通って果実へ流れていきます。
ソルビトールはりんごの細胞の中で酵素によって果糖やブドウ糖に変化します。果糖やショ糖と違って細胞の膜を自由に出入りでき、完熟して糖で細胞がいっぱいになると細胞と細胞の隙間に貯まり、水をあつめる性質により集めた水分が溶け込むことで蜜がはいっているようにみえます。まわりの水分を集めて溶けているだけなので、甘味はほとんどありません。
強い蜜入りは、蜜入りによる細胞組織の酸素不足で果肉褐変や発酵して腐ってしまうこともあります。
貯蔵性が低下して長持ちしないので、美味しい内に食べてしまいましょう。
Q3.美味しく保存できる方法は…?
- 室内では、およそ1~2週間位は持ちます。
- 冷蔵庫で保存するときは、水分が逃げていかないようにポリエチレンの袋に入れて口をしっかりしめておくと、品種によっては1~3か月は美味しさを保てます。
- 自然に近い状態でツルを上向きにしましょう。下向きにすると1週間程で自然の状態に比べて2倍エチレンを出します。エチレンは植物の成熟や老化を促進するので、鮮度が早く低下してしまいます。
Q4.美味しいりんごの見分け方は…?
- 赤いりんごは、お尻まで色づくほど美味しい!
⇒糖分が多い証拠、甘みがあって味が濃い。 - 黄色いりんごは、黄色味が増すほど美味しい!
⇒熟してくると緑色がぬけて黄色くなってくる。 - りんごを指でかるくはじいて鮮度確認!
⇒金属をはじいたような弾んだ音は新鮮な証拠。 - 冷やして食べるとより美味しく!
⇒りんごに含まれる果糖は、冷やされることで甘さが強くなります。冷えたりんごはサッパリするだけでなく甘味も増して美味しく感じます。